板倉造りとは日本古来の伝統工法です。
代表的な建物としては、正倉院(国宝)のあぜ倉造りや伊勢神宮が有名です。
具体的には4寸角(120mm)の杉の柱に溝をほり、30mmの厚さの杉板を落とし込んでゆき、外周りをすっぽり杉板で囲んでしまう工法です。
杉板が柱と柱に組み込まれてしまうので、耐力壁としての強度があります。
家の全外囲面に杉板を落とし込むので、通気性・調湿性・防音性が高くなります。
古来より、神社などは書物や穀物を保管・保存しなくてはならず、倉としての役割も必要でした。
そのために神社仏閣の構造には、調湿機能や通気性が高い工法が求められました。
僕が板倉造りと出会ったのは2006年のことです。東京のあるセミナーに静岡県浜松市からマーケティングの勉強に来ていた(有)村木建築工房の村木社長からです。
その時、初めて「板倉造り」の話を聞き、「変わった工法だな~」と思っておりましたが、とりわけ関心があるわけでもなく仲良くマーケティングの勉強をしていました。
しかし、ここ1年ぐらいの間に僕の頭の中で「本物無垢材を使った家が建てたい」という思いが強くなっている所に、徳島県の「那賀川杉協同組合」から杉板のカットサンプルとカタログが届きました。その時、これは神様が僕にこの「板倉造りの家を建てなさい」というお告げだと確信しました。
そこで、さっそく村木社長に電話を入れ「僕も板倉造りの家が建てたい理由」を伝え協力してもらえるか確認した所、商圏もバッティングしない(静岡県と栃木県)し、2人で協力して「板倉造りの家のブランド化」をしてゆこうとと、意気投合しました。
ありがたいことです。感謝の気持ちでいっぱいです。
仲間・友達っていいですね!
さっそく静岡県浜松市にある(有)村木建築工房さんに飛び、1泊2日で研修・勉強をしてきました。
まる2日間僕のために時間をさいていただいた村木社長に感謝申し上げます。
村木建築工房さんの上棟の様子、建て方の仕方を弊社の社員全員と岩下棟梁で勉強させていただいた時、今迄の工法だと上棟の作業中では足元が揺れるのがあたり前だと思っておりましたが、初めて板倉工法で建てている現場に立ったとき、足元が揺れずどっしり安定感があることに、とっても驚きました。
「ああ、この板倉工法の家は地震に強いな」と実感しました。
そのときから僕は「板倉造りの家は地震に強いし、とっても暖かい。
僕が冬の住処として家を建てる時は絶対この家にしたい。
そして、大切なお客様に建てる家も、板倉造りの家を奨めよう!」と思いました。
この工法はあまり有名ではないけど、めちゃくちゃ木にこだわった人に胸を張って奨めようと決心した次第です。
僕が板倉造り日光杉の家にこだわる理由をご説明します。
冬の朝などに、窓やサッシの枠に「水滴」がついているのを見たことがありますか?
これが「結露」といい、その部屋が湿気ている証拠です。
その湿気が原因で、部屋の中にカビが生えたりダニが繁殖しやすくなります。
もしも、窓のレールに黒カビが生えているとしたら、部屋の中の調湿機能がうまくできておらず、部屋に湿気がたまっているからです。
あまり知られていない話ですが、「温度と湿度」はシックハウスの一番の原因になります。
とくにシックハウスやアレルギーの原因になっているのはクローゼットです。
化学物質を多く含む建材で作った家は、通気性・調湿性の悪いクローゼットの中に湿気が多く溜まり、目には見えないけれどカビやダニがいっぱい繁殖しやすくなります。
その中に入れている洋服を着ると、肌にカビやダニをこすりつけることになり、皮膚が敏感な女性の方や小さなお子さんはアレルギー反応を起こしやすくなります。
特に鉄筋コンクリートを造りの北側の部屋は要注意です!
日光杉板倉造りの家は通気性がよく、調湿性にも優れているので、
小さな子供たちが床で寝転んで遊んでもダニやカビの心配が無いので、
大切な家族の健康に安心で、家族の「癒し空間」になる家です。